New Spanish Books2018

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New Spanish Books 2018

毎年スペイン大使館主催で行われる、スペインで発行された本を日本の出版社向けに紹介する企画『New Spanish Books』。
今年2018年、選考委員をつとめさせていただきました。
8月31日のお披露目レセプションでは、本についてのコメントに加え、アカペラ(フラメンコ2曲)で歌も。
この企画においては、異例のサプライズ演出となったそうです。

他の委員の方々は、名だたる大学の教授陣をはじめ、出版社の方々などでしたが、その中で私ひとり、異業種からの参加。でも、列席の皆さん、暖かく迎えてくださり感激でした。

私がご紹介させていただいたのは以下3冊。
・テラネオ(Terráneo / Marino Amodio著)
…ちょっとだけ米倉斉加年さんを思い出させる、大判の絵本。
広大な地中海への、畏怖と憧れ、好奇心の混じった、人の思いを描いた美しい本。

・ナイルの息子たち(Hijos del Nilo / Xavier Aldekoa著)
…2016年以降ナイル川に沿って移動しつつ、出会った人々の経験から、テロ、クーデターなど
社会問題をすくい上げたルポ。旅行記的面白さもあり、ヘビーな内容にしてさわやか。

・米料理の学校(Escuela de Arroz / Xesco Bueno著)
…日本人のおカブである『米』の料理本。パエジャなど基本的な料理から、
ちょっと思いつかないような料理のレシピなど、もりだくさん。

他にも、たくさんの面白い本が紹介されました。

私が、試訳とレポートを書かせていただいた、『Canto Rodado(‘転がる石’)/ Maria Barbal』(スペイン内戦時を生きた、ある農村の女性の物語)については、とっても残念ながら、今の日本の市場にマッチしたものとは言い切れず、自ら却下に(つらかった〜)。

どうか日本で出版され、スペイン語の本が、より日本で読まれるようになりますように!
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