column

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<08>つくるヨロコビ

  • 2003.05.10

齋藤亮一さん。3RDアルバム『金色の砂』のジャケット写真を撮っていただいた写真家です。 いつも私のコラムは低次元な話が多いようですが、それは仮の姿です。たまには本性で格調高く行ってみようと思います。 齋藤亮一さんを初めて知ったのは、近所の図書館でした。新刊コーナーに置かれていた写真集を何気なく手に取って以来、ファンになりました。 なにかピリっとした緊張感が漂っていて、でも、固い感じがしない、懐広く […]

<07>複雑な社会

  • 2003.05.01

久しぶりに、電気製品のことを書きます。 以前、しょぼくれ日記では、身の回りの電化製品がことごとく不可解なこわれ方をするので、たびたび愚痴を書かせていただきました。 まあ、その後パソコンにいたっては、ノートパソコンの新品に買い替えたわけです。テレビはなんとか修理から戻ってきて、いまだ電源を入れるとしばらく、キイーン、といってはいますが、だましだまし使えています。 センタッキも近所の中古屋さんで買いま […]

<06>春の雑感

  • 2003.04.25

水ぬるむ春、とは云ったものだ。 北国でもない、鉄筋コンクリートの気密性高い集合住宅に住む私さえ、つい少し前にそう感じてしみじみした。 ・・・と思ったら、もう冷蔵庫にしまわなかった食べ物が、あっという間に腐るようになった。知らない間に桜も咲き始めていた。 毎年、桜が咲き始めると、なにか、喪失感、焦燥感のようなものが湧いてくる。子供の頃からそうだ。まあ、いいか、そういうココロのヒダヒダの話は。 終末論 […]

<05>ドイツ片道

  • 2003.04.22

久しぶりに兄のMに銀座で会う。 Mはもう長くドイツに住んでいる。はっきり云って成金である。お金持ちは異星人に見える私であるが、同じDNAを持つ身近な存在に成金がいると思うと、不思議な気分だ。ひょっとして私も、と要らぬ色気を出したりして。 もっとも、Mは成金『傾向』があるだけで、実はお金持ちではない、と私は踏んでいる。私とMがそろうと、話題は2つ。金の話と家族の話。みごとにいつもそればかりだ。 今回 […]

<04>私の養生訓

  • 2003.04.20

私はタバコを吸いません。 煙をあびるとちょっとアレルギー反応が出てしまいます。気道が。 万が一、結婚などするようなことがあっても、お相手は喫煙者ではだめです。どんなに素晴らしい方であっても。といっても、誰もそのような提案はしないので、心配の必要もないですが。 たまにライブ会場を演奏中のみ禁煙にしてもらうこともあります。気道がムズムズしてる日です。タバコ臭は強烈で、洗えないもの、譜面や楽器からタバコ […]

<03>春の午後

  • 2003.04.16

日暮れ前、ふと久しぶりに、近所の川辺へ散歩に出た。 歩いて2、3分の近所で、越してきた当時は毎日のように来ていたのに、このごろはすっかりで、そのせいかまるで中国の僻地へでも来たような気がした。 もう2度と見ることのない景色というような、旅の気持ちになった。 今、ここにもし誰かといるとしたら、誰が自然だろうと、想像していた。別に恋とか愛とかの話ではない。 このカンジはどういうカンジなのか、というのを […]

<02>あぶらぞこむつ

  • 2003.04.15

先日、故郷焼津市の紹介番組をつくる、という企画に呼ばれ、焼津にてロケを行った。 焼津港でのシーンでは、あまりの寒さと強風で体がふらふらし、そのまま水に落ちるかと思った。 鼻水と泪で、何か一生懸命喋っても、神経が異次元にあって、どうしても語尾が・・です、ケド、と、ケドがついてしまうのだった。 最後のおでん屋『無我』にて、おでんをつつきながら焼津を語る、というシーンでは、焼津ならではのタネ『へそ』(カ […]

<01>座右の銘

  • 2003.04.14

お好み焼き屋、いい値段をとる。 私はお好み焼き歴がとても浅く、よく知らないし、特に食べたいと思ったこともない。 それでもどうかするとつきあいで食べに入ることもあって、その度に必ず高いと思う。 店にもよると思うが、油をひくのも焼くのもお客で、お店の人は適当にグザイを器に入れて卓に運ぶと、あとはみんなで世間話をしている。食材も特に高級なものもない。なのに高い。 おととい入ったお好み焼き屋は、T市の花街 […]

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